「HANNOVER MESSE 2023」独ハノーバーで2023年4月に開催 | ジュンツウネット21

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International Linkage ドイツメッセ日本代表部は,2023年1月18日,都内で「ハノーバーメッセ2023プレスカンファレンス」を開催し,2023年4月17日(月)~21日(金)の5日間,ドイツメッセが主催しドイツ・ハノーバー国際見本市会場で開催される世界最大規模のB to B向け産業技術の専門展示会「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ)」の開催概要を発表した。

ドイツメッセ ハノーバーメッセ担当グローバルディレクターのバシリオス トリアンタフィロス 氏は会見で開催概要を次のように紹介した。

今年のメインテーマは「Industrial Transformation – Making the Difference (インダストリアル・トランスフォーメーション―変化をもたらす)」。クライメイト・ニュートラル(気候中立)な産業の実現に向けて,出展企業のそれぞれがどのような変革をもたらし,どのようなイノベーションを生み出すことができるのかを示し,科学,政治,社会に対して行動を呼びかける場となる。300社以上が集うスタートアップ企業や,デジタル化とサステナビリティが見どころで10万を超える来場者と4000社を超える出展者を見込んでいる。

パートナーカントリーはインドネシア。東南アジア諸国連合(ASEAN)からは初めての選出となる。GDPは近年平均5%で成長を続けており,産業部門がGDPの約40%を占めるASEAN最大の経済国。「Making Indonesia 4.0 -Connect to Accelerate」(インドネシア4.0の実現―連携して加速)を基本テーマとした。島国であるインドネシアの目標は,産業協力を推奨し外国からの投資を促進してインドネシアとドイツの結びつきを強化すること。ハノーバーメッセ(以下HM)への参加は,インドネシアを世界的な経済大国や製造拠点として位置付けるための同国政府の計画の一環。ホール2のインドネシア・ナショナル・パビリオンは3,000m²を超える面積に約150の企業や組織などが出展し,インドネシアの「インダストリー4.0」へのロードマップ,投資優遇措置,サステナビリティへの取り組みだけでなく,同国がスタートアップやイノベーションのハブへと発展していることが体験できる。

HM注目のトピックスは,インダストリー4.0,カーボンニュートラル生産,AI&マシンラーニング,エネルギー管理,水素&燃料電池の5つのメガトレンド。中でも水素&燃料電池は過去最大の400社以上の企業が出展する。(1)オートメーション,モーション&ドライブ,(2)デジタル・エコシステム,(3)エネルギー・ソリューション,(4)工学部品・素材&ソリューション,(5)フューチャーハブ,(6)コンプレッサー&真空技術,(7)グローバルビジネス・マーケットの7つのエリアに分かれて展示する。

会議ステージでは,科学界,ビジネス界,政界の第一人者が一堂に会し,幅広い講演者が登壇しグローバル産業における現在の課題について論じる。インダストリアル・トランスフォーメーション・ステージでは,スマートで持続可能な生産における技術横断的・産業横断的な交流に焦点を当てる。エネルギー4.0ステージでは,エネルギーインテリジェントで気候変動に配慮した持続可能な未来のためにソリューションを中心に取り上げる。インダストリー4.0ステージでは,資産管理シェル,OPC UA,マシンラーニング,クラウド&エッジコンピューティング,データスペースなどのトピックをカバーする。技術移転ステージでは,科学,ビジネス,政治を対象に応用産業研究分野の最新プロジェクトを紹介する。産業用無線&5Gステージでは,最新の無線通信技術を活用して,生産ラインやイントラロジスティクスの柔軟性,自律性,効率をさらに高める方法にスポットライトを当てる。産業スタートアップ・ステージでは,スタートアップ企業,起業家,ネットワーカー,インキュベーター,アクセラレーターによるピッチやプレゼンテーション,議論を行う。貿易&投資ステージでは,国際貿易における現在の課題や投資機会にスポットライトを当てる。

また,会期中にはドイツのオラフ・ショルツ首相やインドネシアのジョコ・ウィドド大統領の登壇も予定している。

次に,HM2023の見どころとして,ロボット革命イニシアティブ協議会(RRI) インダストリアルIoT推進統括の中島 一雄 氏からドイツの注目トレンドが紹介された。「資源循環,脱炭素」について,2050年には2018年比で天然資源の利用を50%に減らす必要があるが,ドイツ循環型経済ロードマップなど技術だけではなく経済成長などのシナリオ作りが参考となる。「産業データ連携-データベース」については,自動車業界全体での自動車ライフサイクル全般に関わるデジタル・エコシステム「Catena-X」や,それをひな形に産業界全体に広げる「Manufacturing-X」の取り組みなど。産業用のデータモデル「AAS」や,カーボンフットプリントの算定デモなど「デジタルツインの社会実装」に有効なユースケースの広がりやツール類の充実などに注目し日本も参考にしたいと話した。

RRIでは2016年にドイツインダストリー4.0の共同声明を発表して以降,国際標準化,産業セキュリティ,中小企業支援,プラットフォーム経済に関する専門家会合が設置され,ドイツとの連携成果発表を春はHMで,秋はRRIシンポジウムで行っている。今回も日独連携成果をHMで発表する。

<HANNOVER MESSE 2023(ハノーバーメッセ)開催概要>

  • 会期:2023年4月17日(月)~21日(金) 各日9:00~18:00
  • 会場:ハノーバー国際見本市会場(Messegelände, 30521 Hannover, Germany)
  • パートナーカントリー:インドネシア
  • 出展料金:3,306ユーロ~/9m²・一面開放
  • 入場料金:
    1日券(One-day admission) 34ユーロ
    通し券(Full-event admission) 87ユーロ
    ※チケットの購入は,HANNOVER MESSE公式ホームページまで
    https://www.hannovermesse.de/en/for-visitors/tickets/index-2
  • 公式HP:https://www.hannovermesse.de/en/
  • 主催・運営:ドイツメッセ(Deutsche Messe AG)
    所在地 Messegelände, 30521 Hannover, Germany
    E-mail info@messe.de
    TEL +49(0)5 11/89-0
  • お問い合わせ:International Linkage ドイツメッセ日本代表部
    東京都世田谷区玉川3-20-2 マノア玉川第3ビル501
    TEL:03-6403-5817
    https://intl-linkage.co.jp/dm/hannovermesse2022/  (’23 2/8)


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